RALLY TALK VOL.3 元全日本ダブルスチャンピオン 大柿柴保さん

VOL.3  元全日本ダブルスチャンピオン 大柿柴保さん

元全日本ダブルスチャンピオン・大柿柴保さんの
アメリカホームステイと卓球の旅日記

8月3日
9時に目覚ましをかけておいたのだが、7時に目がさめてしまった。やっぱり時差ボケである。ま、それは仕方がないことなので、自然に任せようと思う。その後、ゴロゴロダラダラしながら持ってきたパソコンをいじってみる。うまく繋がらない・・・。

さてサンタローザにやって来た早々、本日の午後からボランティア開始である。まずはPOWLIN CLEEKという施設だ。ここには毎週火曜日に来ること になっている。実はここには2年前に一度訪れたことがあり、老人ホームの対してのカルチャーショックを受けたのを覚えている。リッチなホテルと見紛うほど 素敵な施設である。こんなとこに入ってみたい!と思ってしまった・・・。ここでは毎週火曜日アクティビティールームにて焼き物教室が行われている。焼き物 教室とは言っても「ロクロ」を使うわけではない。手で捏ねて作品を作る。その際に、お年よりの代わりに粘土を持ってあげたり、椅子を運んだり、絵の具の準 備などをするわけだ。

アクティビティールームに入るやいなや、一人一人が笑顔で自己紹介してくれる。なんて気持ちがいいんだ!得体の知れないアジアの人間がノコノコ部屋に入って来たと言うのにみんなが(待ってました!)と言わんばかりに近寄ってくる。うーん、楽しい。この焼き物の先生がCHRIS(クリス)。クリスは優しそう で、すごく感じのいい方だ。私は栃木の出身なので“益子焼”の話で少々盛り上がってしまった。みんなが作品作りに夢中になっている頃、私はクリスの手伝い、また、91歳になるジーンおばあちゃんの色づけの手伝いなどをした。なんだか小学校時代の図工の時間を思い出し、胸が温かくなり優しい気持ちになれた気がした。来週はいよいよ自分の作品を作らせてくれるそうだ。ラッキー!
POWLIN CLEEKにて
POWLIN CLEEKにて

これは私が書きました

昨夜はサンタローザから近いローナートパーク体育館で練習だったが、本日はNOVATO体育館で練習だ。サンタローザからは車で30分程度のところ。昨日と 同じ顔ぶれがちらほら・・・。卓球台は4~5台。体育館の入り口では小学生ぐらいの男の子が一人でマシン練習。はて?誰の子?

ここでは昨日私の体力の関係で試合が行えなかったミッキーさんの相手をしなければ!ミッキーさんは普段ドイツに住んでいるそうだ。でも、イギリス人。昨日 と同じユニフォーム姿でボールを打つ瞬間、豪快な顔になる。ふみさんがミッキーさんと話をした。「普段ドイツにいるのに、長い間アメリカに滞在できて、しかもこんなにピンポンの練習をしていられるなんてあなたは幸せ者ね。」と言うとミッキーさんは「でも僕はまだ幸せではないんだ。だって結婚できないんだもの。」と、50歳にもうすぐ届きそうな彼がつぶやいていたそうだ。ミッキーさんはヒゲが濃いけど、どなたか興味はありますか?(笑)

本日はもう1人紹介。名前はピーター。ピーターは左利きのシェーク。メガネをかけてて髪の色はグレー。この辺ではかなりの腕前で有名とのこと。私は昨日試 合をしたけど、やっと勝てたぐらい。彼は構え方が非常にユニークで両足を台と平行に蟹股に開く。なんだか気になっちゃってしょうがない。ふみさん曰く彼も 独身だそうだが、彼はガールフレンドがいるらしい。ちなみに彼は48歳。NOVATO体育館でもいい汗をかき、9時頃に終了。ここには香港人も2人練習に来ていた。アメリカは多国籍で本当に視野が広がるなぁとつくづく実感。

8月5日
こちらに来てから本当に毎日いい天気。
さぁ、今日から近くのアダルトスクールに通う。朝9時までに学校に入らなければならない。なぜならレベルチェックがあるから。はりきって学校に行き受付に 赴くと、ガーン!その日から始まる英語のクラスが夏休みの関係でキャンセルになってしまったそうだ。肩を落としながら途中買い物(なおちゃんへの誕生日プ レゼント)して家に戻ったのでした。ま、でもすぐに気持ち切り替えて午後からのボランティアに向かいました。この日はアイゼンハウアーという施設。建物は 一見、一軒家のような感じですが、中にはお年寄りが14人住んでいます。すごくアットホームな感じ。まず始めにビンゴゲーム!みんなビンゴゲームが大好き で、ビンゴになった人はご褒美のキャンディーがもらえる。私の隣では唯一ここの男性住人のブルースがビンゴの数を発表するたびに、地獄の底からのうめき声 のような声を出して、「また違う~また違う~」と言っている。まるでホラー映画をみている気分だった。ここではみんなと自由に話をしたり、ゲームをして過 ごす。聞いていることがほとんどだが、ヒアリングの勉強になる。ここはベラ、ビクトリア、ドラという3人のメキシコ人女性が主にみんなの面倒をみている。 すごくしっかりしていて、強い女性たちだ。彼女たちを見ているとすごく勉強になる。間近でみるお年寄りへの接し方、対応の仕方は必見だ。どうも、自分の祖 母とここのお年よりをだぶらせてしまう。ここではビクトリアが夕飯を作る。今日はツナハンバーガーだった。この施設は私にも夕飯を提供してくれるので大変 助かる。しっかり食べて(お年よりに囲まれて)1時間の道のりをテクテク歩いて帰宅するのであった。

夜はサンフランシスコの手前の港町、サウサリートに練習に行く。サンタローザからは車で1時間20分。もちろんふみさんの運転で。実は今日はある日本人男 性と待ち合わせをしていた。現・東北福祉大学教授の荒木先生だ。顔を合わせるのは3度目ぐらいで、実は14、15日に行われる試合ではダブルスを組むこと になっている。荒木先生はカットマンだが、ダブルスの時や気が向いたときはペンホルダーになる。まさにオールラウンドプレーヤだ。少し練習をしたが、私のヘナチョコスマッシュでは抜けない抜けない。明日は絶対筋肉痛だ~。
ここにもあの練習仲間、ミッキーが来ていた。ふみさん曰く、「今日は練習に来てる人が多かったけど、みんなあなたの練習を見に来たんだって」ひょえ~!ア メリカは卓球人口が少ないからどこかの練習に少しでも強い人間が訪れるもんなら途端に広まるそうで、みんなどいつだ、どいつだと見に出かけるそうです。6年半も練習していなかった私、大変恐縮しています。

「練習が済んだら飯食いに行こう」と荒木先生。荒木先生の練習が終わったのはなんと10時。えっ今から行くの?って感じでしたが、出かけました。サウサリートの街をひた走り、3件のレストランで「本日は閉店です」を聞き、向かった先はゴーリデンゲートブリッジ。これを超えるとサンフランシスコ。既に10 時半です。行く?行かない?躊躇しているところにパトカーが現れ、行かなければいけない状況に!11時前に『IHOP』というファミレスに入り、30分程 卓球談義に花を咲かせ、帰宅するのでした。11時半です。そこからもふみさんと卓球話をしながら1時間半かけてサンタローザへ帰ったのでした。ふみさんお疲れ様でした。

アイゼンハウアーの食事を作っているビクトリアと
アイゼンハウアーの食事を作っているビクトリアと
ブルースとマリアンと私
ブルースとマリアンと私


8月6日
午前9時に起床し、その後kinko’sに行く。結局私が持ってきたコンピューターはインターネットにつなげなということがわかり、kinko’sまで行っ たのだが、これが高い。1分0セント。うー全部で4,5ドルも使ってしまった・・・。その後、ダウンタウンで食事をし(ハンバーガーだが)家に帰り、午後 2時にふみさんが迎えに来てくれた。3時半に南サンフランシスコの練習場に到着した。ここではある日本人女性と待ち合わせをしていた。“じゅんこさん”で ある。私は2年前に一度お会いしたことがある。変わっていない。すごくおとなしい方で18歳になるお嬢さんと10歳になる息子さん、(新ちゃん)がいらっ しゃる。旦那さんの赴任により8年間サンフランシスコに滞在しているそうだ。じゅんこさんはペンホルダー裏ソフトドライブ型で、性格がおとなしいわりには フォームとドライブに迫力がある。日本にいたころから卓球をしていたそうで、結構上手である。私は少し練習をしたあと、息子さんの新ちゃんの相手をした。 左利き、シェークである。フォームを見た瞬間おどろいた。以前ふみさんに「新ちゃんてどんな子?」と尋ねると、ふみさんが「ちょっとぽっちゃりしててアン パンマンみたいなかわいい顔してるよ」と言っていた。会った瞬間驚いた。アンパンマンに似ている!かわいい!一目ぼれしてしまった。

おーっと、長くなってしまったが、そんなアンパンマン新ちゃんはハンバーガーをかじった後、私と食後の運動を楽しんだのである。新ちゃんはかわいいので、 写真も載せていただきたいと思う。さてさて、新ちゃんのフォームを見て驚いた訳はすごく柔らかいのである。ボール裁きのセンスもいい。ただ、聞くところに よると、まだまだ卓球に集中する気にはなっておらず、他の遊びにも興味があってならないらしい。なんとか卓球の面白さを知ってほしく、打ちながら褒めまく り、そして卓球が楽しいと思うようになるような練習を試みた。練習の後、「楽しかった?」と聞くと、「うん、楽しかった!」と言っていた。でも、まだ問題 がある。新ちゃんの体はポッチャリ・・・。背が伸びればなんとかいけるかな~。こんな逸材なのだから、なんとかやる気になって、そして世界を狙ってほしい と心から願うのであった。

もう1人。ミーシャという現アメリカジュニアチャンピオンの男の子がいる。彼とも2年前に初めて会い、その後スウェーデンで2度会っている。今日はミー シャとそのコーチのまさあきさん、荒木先生と私でダブルスの試合をした。やっと勝つことができたが、その後ミーシャとシングルスの試合をしたらコテコテに やられてしまった。2年前は勝ったのに・・・。身長も卓球もグングン伸びているようで、これからも陰から彼のことを応援していたいと思う。
練習後、また1時間半かかってサンタローザに帰ったのである。

8月7日
今日はサンフランシスコで試合があった。1週間練習してないがなんとかなるか。不安でいっぱいだったが、ふみさんと楽しめそうな予感がした。本日私がエン トリーしているのは2種目。2つ共ふみさんとのダブルスである。サンタローザを7時30分出発。途中サンフランシスコの図書館に寄り9時ちょうどに体育館 に到着。急いでエントリーの確認に行くと何やらおじさんがふみさんと話をしている。そのおじさんが「おー君がogakiか」と。なんだか嫌な予感がし た・・・。
予感的中!アメリカは1人1人レーティングというものを持っている。日本は年代別されている大会が多いが、こちらは年齢はほとんど関係なく(年代別もある が)レーティング別の試合が行われる。レーティングだが、アメリカの最高で2600前後である。世界トッププレーヤーで2800~2900といったところ か。本日ふみさんと私は2800以下(2人合わせて)と3200以下のダブルスに出場することになっていた。私はどんな強さであれまだアメリカで試合に参加したことないため、公式なレーティングは持っていない。だからシメシメと申し込んだのだが・・・。あのピーターが組織の人間に、私に負けたということを話したらしく、ピーターのレーティングは2000以上だから、それに勝っているogakiはそれ以上あるはずだ、というのが向こうの言い分。ふみさんの レートは1400前後だから、私が2000だとしても3400。当然、2800以下と3200以下には出場できない。そんなわけで、本日の試合には出られないことになってしまった。ここで、あの新ちゃんがピンチヒッターで私の代わりにふみさんとダブルスを組んで試合をしたのである。55歳のふみさんと10歳の新ちゃんのペアはとてもかわいらしく見えた。それでも2800以下で1回勝ち、2回目はもう決勝。ということは4組しか出ていなかったということだ。決勝の相手は白髪のおじいちゃんペアだった。勝てると思ったのだが、そのおじいちゃんペアもなかなかしつこく、勝たせてはもらえなかった。アメリカの試合は面白い。ふみさんは今日だけで4種目に出場した。今日は全てトーナメント方式で試合が行われ、また参加人数も少なかったので可能だろうと思ったが、なんだかすごいと思った。ちなみに明日私は3種目に出場します。大丈夫かなぁ。
また、参加している人は小さな子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで。服装は自由。Tシャツにジャージ、ユニフォーム、ジーパンはいたままの人もいたく らい。雰囲気は中学校の体育館で町内大会というような感じ。ゼッケンなどない。しかも照明が少ないため薄暗い。荒木先生がしきりに「ここは穴倉だ。」とこぼしていた。それにスゴイ!あちこちでいろんな言語が聞こえてくる。英語、ロシア語、広東語、北京語・・・そして私たち日本語。
気軽に参加できるので、アメリカで卓球大会があったら是非参加してみてはいかがですか?
さ、明日は頑張ろうっと。



これが卓球の試合会場。確かに暗いんです・・・

8月15日
今日は7時30分起床。8時45分にふみさんが迎えに来てくれた。道中、朝からペラペラ話をしながらサンフランシスコへ向かうのだった。その際はたくさんの放し飼いされた牛達やかぼちゃ畑、ワイン用のぶどう畑を横切る。私はサウサリートを過ぎた山間からゴールデンゲートブリッジが見える瞬間が好きだ。霧の中の赤に染まった橋は美しい。それを見ると目が覚める。本日もそれをしっかりと見て、会場に向かう。日曜日のため車が少なく10時前に到着。今回私がダブルスを組ませてもらう荒木先生も丁度到着したところであった。

会場に入るとすぐに試合が始まった。最初はopenダブルス。名前の通り誰でも参加できる。そのためレベルが高い。組み合わせは特に発表がないため、何組出場しているのかさっぱりわからない。知りたいのなら本部に行き、勝手に組み合わせを見る。これがこの大会のスタイル。1試合目は中国系の男性2人のペア。1人は右シェークで1人は右ペン表。見た感じ強そう。こちらもあたふたしながら試合を行ったがなんとか3-1で勝った。予定通り、予定通り。しかし、 私は久しぶりの緊張の中の試合のため、体が思っていた以上に疲れてしまった。今日は3種目に出場するのに、これじゃ体力がもたない!と、すぐに不安になっ た。そんな不安の中2試合目。本部で覗き見したところ、これは準々決勝ということがわかった。また中国系男性2人。1人は左ペン裏、1人は太ったおじさんで右ペン表。おじさんだと思いラッキーと思ったが、左の男性がメチャメチャ強い。ただ者ではないことがすぐにわかった。案の定、昔中国でプレーしていてカ リフォルニアでは相当有名な人らしい。こちらも相当必死で戦ったのだが、彼のレシーブやら打法(どこに来るかわからない)に振り回されあっけなく負けてし まった。openダブルスはベスト8で終わった。

女子シングルスは6人の参加。少ない。2グループに分かれリーグ戦。実は朝会場に赴くと既に組み合わせが貼られていた。3人づつに分かれてリーグ戦を行う のだがなんと私とふみさんが同じ組になってしまっていたのだ。それを見るやいなやふみさんが「ちょっと本部行って組み合わせ変えてもらうわ。」と・・・。 え?もう決まって張り出してあるのに一個人の意見で組み合わせって変えられちゃうもんなの?!

・ ・・できちゃうらしい・・・。と思っていたら、今度はミーシャのお母さん(彼女もプレーヤー)が一言。「私はあの中国人選手とやりたかったのに、変えられちゃ困る。」と。その後、すぐにふみさんとミーシャのお母さんで本部にかけていった のでした。試合が始まるやいなや、きちんとお2人の思い通りの組み合わせになっていたのでした・・・。アメリカ(いや、この試合)っておもしろいところだ なぁ・・・。皆さんも外国で試合をするときはダメ元でも言ってみるもんですよ。

さて試合開始。まずは左利きの中国系選手。きっと笑えばかわいいのに、ずっとムっとしてにらんだままだ。無表情。この手のタイプは苦手だが3-0で勝った。次はミーシャのお母さんと。また3-0で勝った。次はいよいよ決勝。右ペン表ソフトの中国系選手。しかしこの時私は既に体力の限界を感じていた。まだ 4試合しかしていないのに・・・。その試合では1セット目勝っていたにもかかわらず挽回されて負けてしまった。私はまだ混合ダブルスにも出場することや、 既に体の限界が来てることを思うと思うようにプレーができずストレートで負けてしまった。客席に帰り荒木先生と出場する混合ダブルスの準備をしていると さっき戦った中国選手が私のところにやってきて、「7セットマッチだからまだ試合しなくちゃいけないんだって」と言うのである。え~!もうやりたくないよー、と思っていたら、私のホストファミリーであるDANISとKARENがサンフランシスコに来たついでに私の応援に来てくれたのである。うれしい!すぐ後ろで2人が見守っていてくれるかと思うと本当に嬉しかった。その後、おまけの試合(おまけじゃないが)は2セットは取ったものの次のセットが敗れてし まったため結局2-4で負けて2位だった。(2位は40ドルの賞金が出た。ちなみに1位は100ドル)
あ、それからこの試合に3、4位はなかった。決める必要はないようだ。
女子シングルスが終わると本日の私の最終種目である混合ダブルスが始まった。コートに入るやいなや、さっき女子シングルスの決勝で戦った中国系選手の組で ある。またやるの~?確かに参加者が少ないからおんなじ人とばかり当たる。(他の人もそうである)でも3-1で勝った。さっきの屈辱をはらしたぞ。試合が終わって私がぼそっと、「混合ダブルスは何組出てるんだろう?」というと、ふみさんが「5組だって」ひょえ~!そんだけ?てなことで、1回やっただけで2位は確実。次はいよいよ決勝であった。
決勝の相手は強かった。ナショナルチームに入っているという左シェークのアメリカ人少年とベトナム系の右シェークの女の子。2人は恋人同士だそうだ。試合をする前に何か負けているような気がした。(笑)1セットは取ったもののやっぱり負けてしまった。でも2位。荒木先生と私、それぞれ25ドルずつ賞金がもらえた。
私たち全ての試合が終わったのは夜7時。7時とはいってもまだまだ明るい。日本の4時~5時ぐらいの感覚だ。その後、お疲れ様会でみんなでサンフランシス コの中華街に行っておいしい中華料理をたらふく食べたのであった。歩くのが困難なほどに体は疲れきってしまったが、楽しい1日だった。


サンフランシスコオープンの会場


大会に参加した日本の選手たち!?(左からふみさん、荒木先生、私)

8月27日
実はなおちゃんは23日にバークレーへと引っ越してしまった。しかし、今日はサンフランシスコでなおちゃんと待ち合わせ。指示された通りのバスに乗り、2 時間半かけてサンフランシスコのダウンタウンに向かった。5thストリートのバス停でなおちゃんが待っていてくれた。安心。今日は待ちに待ったアルカトラ ズ観光。なんだか昔から興味があってたまらない。少し歩いて、ケーブルカー乗り場へ。ここは観光客がいっぱい。日本人もたくさんいる。なんだかアメリカっ て感じ。(サンタローザももちろんアメリカって感じだが)さてケーブルカー(パウエル-ハイド線)に乗車。脇の手すりにつかまる。ここを狙っていたら、こ こが空いていた。今日は霧のサンフランシスコも久しぶりの猛暑。ジリジリ太陽が照らす中、手すりにつかまるなおちゃんと私はとても爽快。いい体験をした よ。ケーブルカーと記念写真をパチリ。

さて、ケーブルカーの終点はフィッシャーマンズワーフの目の前。潮の香りと汽笛の音、たくさんの観光客においしい食べ物の匂いが漂う。まずは腹ごしらえ。有名な「スコマズ」でシーフード三昧。ボリュームたっぷりでおいしかった~。
さて次なる場所はアルカトラズだ!胸ワクワクチケットを買いに行くと、な、な、なんと!日曜日の夜6時半のチケットまで既に完売しているという。30分に一度の割合で船が出ている。そのため定員制なのだ。行けないの~?!まぁ、行けないんだからしょうがない。そこで、なおちゃんが気をきかせてくれ、その場 でチケットの電話予約をしてくれたのだ。次の金曜日に出直すことにした。アルカトラズのためなら、2時間半のバスに乗ってでもこのサンフランシスコに来るぞ。このチャンスを逃したらこの先後悔してしまう。
てなことで、ブラブラと散策が始まった。私のバスの時間もあるため、正直ゆっくりはしていられないのだ。なおちゃんが住むバークレーはサンフランシスコからバートという電車に乗って30分くらいの場所なので比較的近い。
この先のことは文章を省かせていただきます。

なおちゃんとイタリアンレストランにて 
なおちゃんとイタリアンレストランにて 

アルカトラズ島にて
アルカトラズ島にて

~なおちゃんアメリカ滞在おもしろ話~
① それは6~7年前。その当時、日本、アメリカではマライヤ・キャリーが流行していたそうで、なおちゃんはアメリカに来てまず初めに買おうと思ったCDがマライヤのものだった。友達にそのCDを見せてもらい、いざCDショップへ。するとなおちゃん「あのーう、マリア・クレイのCDありますか?」と言ったそうで、店員さんは困っていたそうです。友達にCDは見せてもらったものの読み方がさっぱり違っていたとのこと。今は英語が流暢ななおちゃんもそんな時代があったんだなぁ。ちなみにそのCDショップの店員さん、なおちゃんが「マリア・クレイ」を連発していても、困りながらマライヤのCDをなおちゃんに差し出 してきたそうです。BINGO!

② ダウンタウンを歩きながらさりげなく私が「ねえなおちゃん、アメリカの郵便ポストってゴミ箱みたいだよね~」って言ったら、なおちゃん、「(ゴミ箱)みたいっていうより私アメリカに来てから1年間、ポストをゴミ箱だと思ってて、コーヒー飲んだ時のカップやアイスクリームのゴミ、なんでも捨ててたんですよ。 その時投函した人の手紙はたぶんベトベトグチャグチャだったと思います。いやー申し訳ないことしてましたー!」ですって。結構ウケル、なおちゃん。でも他 にも同じことしてる人絶対たくさんいるはず!これがアメリカのゴミ箱、あ、違った、郵便ポストです!



アメリカのポスト。確かにゴミ箱みたい!

9月4日
今朝はホームステイ先のおじさんにさよならの挨拶をし、ふみさんと共にフリーモントに向かった。KARENおばさんはヨーロッパに旅行中で6日まで戻らない。おばさんと過ごした時間はなんと2週間あまりだった。さてフリーモントに到着すると、続々と会場に向かう人がいる。これはかなり大きい大会、と聞いていたので、楽しみにしていた。会場に入ると、思い描いてい たものとはほど遠かった。観客席がない。人もそう多くはない。でも、これがUSATTが主催するアメリカの4ツ星大会なのだ。アメリカでは「卓球をしている」と言うと、変人に思われるくらいマイナーなスポーツだと言うのだから仕方あるまい。こんなに素晴らしいスポーツなのに・・・。

試合に入ると、まずはOPENから始まった。OPENというのは一番レベルが高い種目である。1人1人レーティングがあるため、レーティング別に行われる種目の中、これだけは制限がない。レーティングだが上は2800ぐらい。2000以上は上級者となる。ちなみに私は1899です・・・。この種目はまずは ラウンドロビン。4人でリーグ戦。なんだか今日は調子がよくないな、と思いながら試合に入った。前回の大会の時に腰を痛めているので、どうも動くのが怖い ようだ。まず初めはメガネをかけたSTEVEさん。そんなに強くないような気がしたがセットオールで負けてしまった。試合の後、みんなに「あの人は 2300ぐらいある強い人なんだよ。惜しかったなー」と言われました。うーん、レートが上がるチャンスだったのに残念!

次はすごいお腹を持ち、腰が曲がっているおじさん。みんなで「あの人には勝てるだろう」なんて言ってたもんなら、ブロックが上手い。左右に振り回されヘトヘト・・・。ここで残念なことが起きた。このおじさんしょっちゅう自分が特するように点数をごまかすのである。7-5なのに、8-6というように。自分が リードしていたら、少しでも早く11点になるようにしている。点数のごまかしは何度も行われひどいと思ったのと、試合の仕方もかなりひどいものがあった。 イライラ、ムカムカ・・・それなら勝てばいいのに、挙句の果てにこの人にセットオールで負けてしまった。悔しい。
(ちなみにそのおじさんのレートは2000を超えていた)

もう私の腰は限界だ。でも、後1試合。頑張るぞ。次はベトナムか、中国系の男性。私と同じくらいの年かな。これは3-0で問題なく勝つことができた。しかし、リーグ内で1人しかトーナメントに上がることはできない。よって私のOPENは終了。実は次に女子シングルスがあるのだが、腰の不調により棄権させてもらった。7人しか申し込んでいなかったが、私の棄権により6名になった。この後は観戦をしていた。たまに点数のことでもめている。相互審判のわりには片方が大きな声を出して数える習慣もないのでこのようなことが起きてしまう。 うーん、これは問題。と思うのは日本人の私だけか?日本ではこんなことはないが、アメリカでは日常茶飯事なのかもしれない。そんなことを考えながらも、ふみさんは相変わらずマイペースで試合をしている。負けても負けてもへこたれず、試合ができることが嬉しいそうだ。ふみさんは1日に3種目出場。2日間で6種目に出場する。アメリカではこのようなことが可能である。

この日の試合が終了すると、今日はふみさんも私も順子さんの家にお邪魔させていただくことになっている。私は3泊もさせてもらう。途中で食事(おいしい日本食でした)をしたので、順子さんのお宅に着いた時にはもう暗くなっていた。しかも、順子さんの家はアメリカ特有の山(丘)の上に家が建っているので、家 からの眺めが美しいのだ!サンフランシスコ空港のグリーンの滑走路が目の前。飛行機が行き来している。感動!家の中も広くてとても綺麗。私とふみさんは新ちゃんの部屋で一緒に休んだ。フリーモントの大会会場 
フリーモントの大会会場 
アンパンマン新ちゃんと会場玄関で
アンパンマン新ちゃんと会場玄関で

朝目が覚めると、既に順子さんと新ちゃんの声が聞こえてくる。顔を洗ってご挨拶に台所へ行くと・・・素晴らしい!日本食の朝ごはんが用意されている~。白いご飯にお味噌汁、大根おろしにしらす。それに高菜のお漬物・・・。美味しくって、嬉しくってたまらなかった。それに、順子さんは私たちにお昼のおにぎりまで作ってくださいました。感激です。

会場に着くと、ふみさんと少し練習。今日は9時からふみさんとダブルスに参加するのです。トーナメントなので負けるとそこでおしまい。なんとかして2回は 試合をしたいと思っていたのですが・・・。相手はベトナム系(?)のおじさん達。何やら変わった言語を話します。1セット目9-5でリード。かと思いき や、サービス、レシーブの順番が違うから7-5に戻る、と言われた。既に9-5になっているのに。こっちだって悪気があって間違えたわけでもないし、間違ってたら向こうも直ぐに指摘してこないと。点数が戻るなんてルールはない。挙句の果てにその人たち、間違えたから7-7だ、まで言って来た。間違えたか ら相手に点数をあげる、なんてルール絶対にない。9-5になってしまった以上9-5なのだ。説明しても全く聞く耳もたない。勝つための手段は選ばない。で も、最低限のルールは覚えてもらいたい。昨日といい、今日といい、不快な気分になることが多い。後は試合が終わった後の点数の報告も実はほとんど適当に書いている。まごまごしていると、2-3で負けたとしても相手に0-3と書かれてしまうかもしれない。アメリカの人はみんなレーティングを持っていることに より、セット数や点数はあまり関係ないのだ。レーティングはセット数や点数は関係しないからだ。ほぼ、勝ち、負けで決められる。

誰もが自分より上のレーティングの人とやりたい。下の人とはやりたくない。負けたらレートが下がってしまうからだ。何が何でも勝つためにスポーツマンシッ プを忘れたプレーになってしまうようだ。ずっとレーティングは非常にいいシステムだと思っていた。でも今回この大会に参加してみて、レーティングに取り憑かれ本来スポーツをする上で最も大切なものを忘れてしまっている人が多い、そんなアメリカの卓球状況にも触れることができた。ずっとレーティングシステムはいいものだと思っていたために、正直ショックは隠しきれない。

最後に私の大切な友人とジュニアカレッジのクラスメートや先生、それからホストファミリーのデニスやカレンと。





大柿柴保





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